三菱電機は5月12日、自動車用パワー半導体モジュール「J1シリーズ」の新製品として、大型EVやハイブリッドバス・トラックなどの大容量モーターを駆動するインバーターに用いる2品種(650V/1000A、1200V/600A)のサンプル提供を10月より順次開始すると発表した。

同製品はCSTBT構造を採用した第7世代IGBTの搭載とパッケージ構造の最適化によって、小型パッケージを実現。従来の2in1製品を6台使用した場合に比べ、実装面積を約60%に縮小し、インバーターの小型・軽量化に貢献する。

また、第7世代IGBTの搭載により、コレクタ・エミッタ間飽和電圧を従来製品比約10%低減し、インバーターの消費電力を抑えることができる。さらに、高速スイッチングに対応した低インダクタンスパッケージを採用し、従来製品比で内部インダクタンスを約30%低減。加えて冷却フィン一体の直接水冷構造により、従来製品比で放熱特性を約30%向上させ、インバーターの小型化と高信頼性に寄与する。

自動車用パワー半導体モジュール「J1シリーズ」