東京都・銀座のデザインギャラリー1953(松屋銀座7F)は、領域を横断する試みに焦点を当てた企画展「越境のデザイン crossing borders」を開催する。会期は5月20日~6月15日。開場時間は10:00~20:00(6月15日は17:00閉場)。入場無料。

Taste of Light(takram design engineering)

Theodolite(takram design engineering)

同展は、永井一史の監修により、コミュニケーションやプロダクト、空間やエンジニアリングという領域を横断する試みに焦点を当てた"越境のデザイン"を提示するもの。同ギャラリーおよび主催の日本デザインコミッティーが開催してきた700回を超える展覧会では、デザインのカテゴリーに適合した内容の展開がその多くを占めてきたが、同展はこれまでとは若干異なる新しい方向性を持つという。これは、新しいものを同ギャラリーに提示して"らしさ"に揺らぎを与えることもまた、時代とともに役割が変化していくデザインの姿かと考えたから、ということだ。

26x87mmのデッキ材だけでできたシンプルな「AAスツール」(TORAFU ARCHITECTS)

「AAスツール」を製作する石巻工房の工房風景(TORAFU ARCHITECTS)

なお、出品者は、デザインとエンジニアリングの両分野に精通するデザインエンジニアを中核に、その周辺に建築家・グラフィックデザイナー・サービスデザイナーといった多様なプロフェッショナルが集うクリエイティブ・イノベーション・ファームの「タクラムデザインエンジニアリング」と、建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる「トラフ建築設計事務所」の2グループとなっている。

そのほか、会期中にデザインサロントークの開催が予定されている。詳細については後日日本デザインコミッティーWebサイトにて告知されるということだ。