OKIは3月12日、IP対応コンタクトセンターの自動応答装置や音声会議システムなど音声処理を汎用サーバ上で実現するホストメディアプロセッシング(HMP)ソフトウェア「eおと エンジンfor Server」の会議機能を強化した最新版「eおと エンジンfor Server R3.5」の販売を開始した。

今回の機能強化では、最大512者間での同時接続による大規模音声会議が可能となり、セキュリティ面では金融業界のグローバルセキュリティ基準であるPCIDSS準拠にも対応した。同ソフトウェアの採用により、明瞭な音声による大規模会議システムや高セキュリティなシステムを低コストで構築することが可能となる。また、OKI独自の効率的なアーキテクチャの採用によりCPU負荷を軽減し、大規模システムを少ないサーバ台数で構築できるため、低コストでシステムを構築できる。

今回の機能強化では、従来からある会議機能(ミキシング、再生、録音、発言権制御、AGC)に加え、新たに独自のマルチコア負荷分散アーキテクチャにより512者会議を実現したほか、DTMFクランプ、発話者検出といった音声会議に有効な機能を追加・充実させた。

また、発話者の音声のみをミキシングするための会議用ノイズ抑圧機能も追加し、大規模音声会議でも低ノイズを実現。さらに、暗号化録音、DTMF検出結果ログ抑止機能を追加することにより、セキュリティも強化されPCIDSS準拠に対応している。

OKIは今後も、コンタクトセンター、通話録音装置、音声会議システムなどに、高品質かつ投資対効果の高いHMPソフトウェアとして「eおと エンジンfor Server」を積極的に販売していく方針。

eおと エンジンfor Server R3.5の標準価格は1ライセンス当たり7000円(税別)から。2017年度までに14万ライセンスの販売目標を掲げている。