Cypress Semiconductorは2月17日(米国時間)、Alteraの最新ソフトウェア「Quartus II v14.1」が、CypressのQDR-IV SRAMとAlteraのFPGA「Arria 10」を使用したデザインのサポートを開始すると発表した。

「Quartus II v14.1」を使用して、QDR-IV SRAMを使用したデザインのシミュレーションやコンパイル、タイミング設定が行えるようになったことにより、最大のクロック速度でQDR-IV SRAMをデザインし、100~400Gビットのラインカードレートに求められる高いランダムトランザクションレート(RTR)を達成できるという。

この1秒当たりのフルランダムメモリアクセス回数を示すRTRは、ラインカードと切り替えレートの高速化にとって重要なメモリ性能指標である。ラインカードを高速化する際に障害となるのは、メモリ内に格納されたルックアップテーブルやスタティスティックス、ステートカウンタにおける処理およびスケジューリング機能である。QDR-IVデバイスは、これら機能のサポートに必要なRTRを備えており、帯域幅とビデオストリームの品質向上に貢献する。

また、QDR-IV SRAMは、QDR SRAM製品の中でも最速のクロック速度と最高のRTRを提供するバーストオブツーモード(High Performance)もしくはバンクドバーストオブツー(Xtreme Performance)モードで動作する。標準のバーストオブツーモードでは、最大周波数667MHzで動作しRTRは1334MT/sであるのに対し、Alteraの「Quartus II v14.1」を使用すると、バンクドバーストオブツーモードは、最大周波数1066MHz、RTRは2132MT/sを実現できるとしている。