米国からの開発者に数寄者の影見たり
開発本部でiOSアプリの開発に携わるタイラー・テープさんは、今年5月に入社したばかりだが、アメリカから来日し在住歴は7~8年になるとのこと。仕事はMacBook ProにモニターというGunosy標準仕様にキーボードとマウスを接続している。仕事で使うモノにはこだわっていないと言う。
お気に入りアイテムはニューヨーク土産にもらったという「Cube Robot」。ルービックキューブのような立方体の状態で箱に収納されているが、木製のブロックがゴムバンドで接続されていて、人型ロボットの形になる。「Oh, My God!」などその時々の気持ちをポーズで表現し、リフレッシュしているそうだ。
デスク脇にはなぜかコーヒーメーカーのデカンタが。元は社内有志による"コーヒー部"のものだが、慌てて注ごうとした際にぶつけてヒビが入ってしまったそうだ。捨てる機会を逃したまま「冷静に行動すべき」という自分への戒めとして(?)置いているとのこと。
カバンの中には同僚に勧められた小説「虐殺器官」や、私物のiPadが。iPadには「Minecraft」や「ファイナルファンタジー」といったゲームが入っていて、「ゲームがお好きなんですね」と訊ねると、ニヤリとして「嫌いではないですね」と返された。
スペシャルでないものを使うというこだわり
開発本部の森浩明さんは、iOSアプリのデザインから実装までを手がけるデザイナー 。最近は同じ部署に新入社員が増えたため、チーム内の仕事分担などリーダーとしての役割も受け持っている。森さんも会社支給のMacBook Airを使っているが、モニターは自前で持ち込んだEIZOのものだ。
森さんは以前、業務委託として同社に常駐して仕事を請け負っており、その際に自前のモニターを持ち込んだそうだ。画面の広さや視野角など「ちょっとしたストレスが無い」ことを重視しての選択だという。
このほか、デスクにはわずかな筆記具が置かれている程度のスッキリしたデスクだが、よくよく話を聞くとちょっと面白いこだわりがあった。職場と家で同じ環境をそろえているというのだ。例えば筆記具なら、シャープペンシル、ボールペン、定規がデスクにもカバンの中のペンケースにもそろっている。キーボードやマウスといったデバイスも同じように職場と自宅でそろえているそうだ。
選んだものに特別なこだわりがあるわけではなく、逆に「特別なものを使わない」ことで環境を並列化することを重視しているようだ。「それがないと困る、というモノでは困る」という発想の持ち主が設計したアプリは、きっと正しく汎用性と拡張性に優れた設計がなされているのだろう。
ちなみにEIZOのモニターも2台持ちなのか訊ねてみると「それはさすがに違います」と、ストイックなコスト意識を見せてくれた。