東芝は11月28日、貼り付け型ウェアラブル生体センサ「Silmee Bar type」の専用ソフトウェアライブラリの有償提供を12月から国内で開始すると発表した。

「Silmee Bar type」は、国内の大学、研究機関、企業向けに9月より販売を開始した防水小型のウェアラブル生体センサである。心電位、脈波、体動、皮膚温という生体情報を同時に連続計測でき、計測したデータを元に、心拍間隔、脈波間隔、体動量、姿勢を算出し、Bluetooth通信を介してスマートフォンやタブレットに結果を表示する。

今回、提供が開始されるソフトウェアライブラリは、「Silmee Bar type」の設定、通信などの制御を行うインタフェース仕様の「制御・通信ライブラリ(Silmee API)」と、「自律神経・睡眠解析ライブラリ(Sleep Analysis API)」から構成されている。

制御・通信ライブラリは、「Silmee」を使った独自のアプリケーションを開発する場合に必要となる計測の開始・終了やデータ取得などを可能にするインタフェース仕様である。これを用いることで、ソフトウェアベンダなどのユーザーが生体情報を活用するための研究用ツールを独自に開発することができるようになり、その研究成果を活用した新しいヘルスケアサービスのシステム構築が可能となる。

また、自律神経・睡眠解析ライブラリは、心拍間隔や脈波間隔の変動から自律神経解析を行い、独自の手法で睡眠状態を3段階に判別し、眠りのリズムなどの算出ができるインタフェース仕様である。この解析および判別結果を活用することで、心と体の健康管理などのヘルスケアサービスへの展開が可能になるとしている。

「Silmee Bar type」専用ソフトウェアライブラリの活用イメージ