IDCフロンティアは9月25日、ヤフーのクラウド型ビッグデータ分析基盤ソリューション「Yahoo!ビッグデータインサイト」の提供を開始した。第1号ユーザーとして、電通での導入が決定している。

同ソリューションは、米トレジャーデータのクラウド型データマネジメントサービス(DMS)を採用し、IDCフロンティアのクラウドコンピューティングとクラウドストレージをインフラ基盤に、Hadoopなどの分散処理システムを組み合わせたデータ分析エンジンを構築している。

「Yahoo!ビッグデータインサイト」のサービス構成

クラウド型で提供するため、企業側でインフラ構築や専任のエンジニアなども不要。必要な時にWeb経由やAPIの操作で利用でき、データ収集から保管、分析を短期間で行える。インフラの容量制限で蓄積できなかった大量のデータや、利用せずに破棄されていたデータなども活用でき、数千万から数千億件のデータソースを利用して分析や予測などが可能だという。従来のデータベースなどと比べて処理速度は3倍以上だとしている。

料金は、基本サービスが「スタータープラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3プランから選べる。

スタータープランは、初期費用、月額料金が無料。最大レコード数1億5000万件(月1000万件まで)で、発行可能なクエリ数は月60件まで。スタンダードプランは、初期費用無料、月額料金が35万3000円(税別)。最大レコード数150億件(月10億件まで)で、発行可能なクエリ数は無制限。プレミアムプランは、初期費用無料、月額料金が85万6000円(税別)、最大レコード数600億件(月40億件まで)で、発行可能なクエリ数は無制限。

そのほか、レコード数や分析コア数を追加できる追加オプションも用意している。