大日本印刷(以下、DNP)と日本ユニシスは7月25日、クレジットカード発行会社が保有するカード会員の属性情報や決済履歴といったビッグデータを参照して優待情報を送付する会員を抽出し、その会員が店舗でカード決済した際にキャッシュバックなどの特典が受けられる「CLO(Card Linked Offer)サービス」で協業すると発表した。
同サービスの特徴は、クレジットカードの決済データと加盟店のPOS(売上明細)データの連携により、購入した店舗だけではなく商品まで把握することが可能な点。これにより、商品単位での優待が可能となるため、加盟店単独、加盟店とメーカーの共同といった、さまざまな形態のキャンペーンに活用できる。
カード会員はクレジットカード発行企業が提供するスマートフォンアプリやWebサイトでサービス規約に同意・承諾することにより、同サービスを無料で利用できる。
カード会員は、配信される複数の優待情報の中から利用したい特典を画面上で選択し、自分が選んだ特典を提供する店舗に行って指定のクレジットカードで決済することで、請求時に自動的にキャッシュバックを受けられる。優待内容が記載された印刷物やスマートフォンの画面を提示する必要はない。
加盟店やメーカーなどの広告主は、会員情報や利用履歴を元に、希望する条件に合う会員に対して優待情報を配信できる。
クレジットカード会社や加盟店における同サービスのシステム構築費や運用費は発生しない(独自のカスタマイズ、システム連携における改修費用は除く)。
DNPと日本ユニシスは、会員の特典利用に応じた成功報酬型の手数料を加盟店やメーカーなどの広告主から受領し、その手数料をカード会社と分配する予定。