Lattice Semiconductorは7月15日(米国時間)、モバイルコンシューマ機器向けFPGAとして、製品の差別化を容易に実現できる「iCE40 Ultraファミリ」を発表した。
同ファミリは、同社のモバイル機器向けFPGA「iCE40シリーズ」の最新世代に位置付けられるもので、競合製品比で30%低減となるパッケージサイズ1.7mm×2.1mm×0.45mm(WLCS)を実現しつつ、ハードIPとして、3本の24mA定電流シンク/1本の500mA定電流シンク、4個の16ビット×16ビット乗算器//32ビットアキュムレータ、各2系統のプログラマブルI2CとSPIインタフェース、10kHz低消費電力オシレータ/40MHz高性能オシレータ、1個のプログラマブルPLL、最大80kビットの組み込みブロックメモリ、最大3520LUTの論理リソース、最大26本のI/O、不揮発性コンフィグレーションメモリなどが提供されている。
また、プロセスは従来ファミリの「iCE40 LM」と同様のTSMCの40nmプロセスを採用しており、スタティック消費電力も従来ファミリ同様95μAを実現しているが、各種の機能をハードIP化したことなどにより、通常動作の消費電力を従来製品比(iCE40 LP)で最大75%削減を実現したとしている。
なお、同ファミリはすでに量産出荷を開始しており、単価は数百万個単位の受注時で0.5ドル未満としている。また、すでに同製品を用いた民生関係、特にスマートフォン関連製品の開発が進んでいるとのことで、2014年中に搭載アプリケーションが市場に投入される見込みだとしている。