米Amazon.comは18日 (現地時間)、書籍のサブスクリプション型サービス「Kindle Unlimited」の提供を米国で開始した。月額9.99ドル(約1000円)で、ユーザーは無制限にKindle版の電子書籍とAudible版のオーディオブックにアクセスできる。

開始時点で、Kindle Unlimitedで利用できる電子書籍は600,000タイトル以上。小説(「指輪物語 」三部作、ハリー・ポッター・シリーズ、「すべて王の臣」)、自己啓発(「7つの習慣 人格主義の回復」)、料理(「Kitchen Confidential」)、クラシック(「動物農場」「灯台へ」)、子供向け(セサミストリート)など、幅広いジャンルの書籍が揃っている。複数のKindleデバイスやKindleソフトで読み進んだ場所を同期できるWhispersync、ハイライト、コンテンツ分析のX-Ray、レビューなど、通常のKindleブックと同様に豊富な機能を利用可能。オーディオブックは2,000タイトル以上で、オーディオ版のWhispersyncに対応する。なお、電子書籍はKindleデバイスおよびKindleアプリ(Windows、Mac、iOS、Android、Windows Phone)で利用できるが、オーディオブックはKindle Fire HDXタブレット、iOS用とAndroid用のKindleアプリ、Audibleのモバイルアプリに限られる。

「Kindle Unlimited」、30日間の無料トライアルを用意。

Amazon.comのサイトで確認したところ、出版大手5社のタイトルがKindle Unlimitedに含まれていない。New York Timesによると、HarperCollins、Hachette、Simon & Schusterは不参加を決めており、Penguin Random HouseとMacmillanは未定。出版大手が警戒している様子がうかがえる。