Alteraは6月16日(現地時間)、自社のFPGAがソフトウェア定義データセンター(SSDC)の開発において中心的な役割を果たし、Microsoft ResearchならびにBingと協力して、ウェブ検索エンジンの一部を高速化させたと発表した。
AlteraのFPGAは、サーバ上の膨大なデータの処理を高速化することで、ビッグデータの問題や分散化された膨大な負荷に対応する。Microsoft Researchは、サーバ上でソフトウェアのみが稼動している時以上の高速化を実現するために、Alteraの技術を利用したパイロット環境により、さらに多くの先進的な検索ランキングモデルを稼動させると同時に、スループットの著しい向上を達成するという性能目標を掲げた。その結果、ソフトウェアのみの実装と比較した場合、Alteraのリコンフィギュラブルアクセレレーションファブリックは、各ランキングサーバで90%のスループット向上とシステム安定性を達成した。この結果を受けて、2015年の早い時期に開設されるBingのデータセンターの1つにおいて、FPGAによって高速化されたサーバを立ち上げ、顧客の検索を処理することが計画されているという。
Alteraは、SSDCにおいてPLDのうち、特にFPGAが最先端データセンターの変革を促進すると考えている。AlteraのSSDC技術には、FPGA「Stratix V」、「Arria 10」に加え、今後提供されるIntelの14nm Tri-Gateプロセスで開発されたFPGA&SoC「Stratix 10」、および「Altera Stratix 10 HyperFlex」アーキテクチャが含まれている。「Stratix」は、オンチップメモリおよびDSPブロックを統合したリコンフィギュラブルロジックで、要求の厳しいデータセンター環境に求められる高い性能および柔軟性を実現する。