Alteraは5月27日(現地時間)、FPGA/SoC「Generation 10」の新製品となる FPGA「MAX 10」に向けた、開発ソフトウェア「Quartus II」のベータ版および早期アクセスドキュメント一式の提供を開始したと発表した。

「Max 10」は、TSMCの55nmエンベデッドフラッシュプロセス技術を用いて製造された、小型、低コスト、インスタントオンのプログラマブルロジックデバイスであり、先進的なプロセッシング性能を提供することで、不揮発性FPGAのインテグレーションに変革をもたらすという。今回、開発ソフトウェアのサポートと製品ドキュメント一式が提供されることで、「MAX 10」の設計をすぐに開始できる。

なお、最初の「MAX 10」のテープアウトはすでに完了しており、現在、2014年第3四半期の提供開始に向けて取り組みを加速させているという。「MAX 10」の詳細情報は、デバイスと開発キットの提供開始時に公開される予定。早期アクセスドキュメント一式は、「MAX 10」の早期アクセスプログラムに参加することで提供される。「MAX 10」早期アクセスプログラムへの参加資格を得たユーザーは、「Quartus II」により、デザインのコンパイルとタイミング解析を実行して、直ちに設計を開始することができる。早期アクセスソフトウェアを利用することで、低コスト、低消費電力で、先進的なデータ処理能力を提供することが求められる量産アプリケーションの迅速な市場投入が可能となる。

また、「MAX 10」は、システム全体のコストを削減しながら、ボードの複雑性を最小限に抑えるよう設計されている。デジタル信号処理、アナログ機能、エンベデッドプロセッサ「Nios II」、外部メモリインタフェースなどの複数の先進機能に、不揮発性のインスタントオン機能が統合されている。これらの機能により、車載機器、産業機器、通信といった用途向けで最適な製品になっているとしている。