Adobe Illustrator CC

変形パネル内の角度表示

ドローイングソフト「Illustrator CC」では「変形パネル内の角度表示」、「ベジェ曲線の修正方法の改良」、「CCを介した共有素材の利用」といった3つの機能を発表。「変形パネル内の角度表示」では、これまで角度を回転させると消えていた入力数値が、変形角度ウィンドウの[長方形のプロパティ]で保持されるようになった。

また、「ベジェ曲線の修正変更」では、ハンドルで調整してきた曲線の修正に対し、該当箇所のパスを直接つかんで移動することが可能に。扱うにはある程度の訓練が必要なベジェ曲線だけに、この改良は嬉しいところだ。そのほか、Photoshopと同様にクラウドストレージ内の素材修正などが可能になり、制作がより便利になる機能が追加された。

Adobe InDesign CC

スウォッチのフォルダ管理化

組版ソフト「InDesign CC」に関して、オリジナルのパネル設定や操作割り当てなどをアップデート時に丸ごと引き継げる「以前のローカル設定を可能にする」機能や、色の設定をフォルダで管理する「スウォッチのフォルダ管理化」、「表組みの修正方法の改良」などが発表された。

「スウォッチのフォルダ管理化」については、スウォッチとAdobeのオンライン配色サービス「Adobe Kuler」を併用すれば、コーポレートカラーなども効率よく取り扱えて便利だろう。「表組み」では、変更したい項目を直接移動できるように。こちらも主に使い勝手やデータ管理に関わる改良が中心だ。

Adobe Muse CC

デビューから2年半ながら、世界中で10万以上のWebサイトの制作に利用されているというデザイナー用のWebデザインツール「Adobe Muse CC」。「プラン」、「デザイン」、「プレビュー」、「パブリッシュ」の4ステップでWebサイトを完成させられるのがポイントだ。

デモンストレーションでは、主に「デザイン」の工程でのSNS連携機能の追加やスライドショーの作成を紹介。画像を選びスライドショーパネルを操作するだけでグラフィカルなギミックが作成できる機能は、コードスキルがないデザイナーには非常に便利だ。また、スマホサイトの制作やブラウザ上での修正サービスなどもあり、デザイナーの表現の可能性を新たに広げるツールであることが伝わった。

「Muse CC」のデモンストレーションの様子

Photoshopのデザインを効率化する機能を中心に、それ以外のデザインツールではユーザーの使い勝手を優先したアップデートが目立ったと言える。また、その他の発表があったWebツールと映像ツール、モバイルアプリ群の情報は追ってお伝えする。