Freescale Semiconductorは6月17日、デュアルコアSoC「QorIQ LS1」ファミリのサンプル出荷を開始したと発表した。

同ファミリは、オートメーション、制御機器、低消費電力ネットワーク製品、IoT(Internet of Things)向け次世代ゲートウェイなどに適している。ピン互換性を備えた3品種が用意されており、いずれもデュアルARM Cortex-A7コア、ECC保護機能を搭載した高信頼L1/L2キャッシュ、セキュアブート、ARM TrustZoneサポートといった特徴を備えている。また、各種高速インタフェースにも対応しており、比類のないLAN/WANネットワーク性能を実現する。さらに、高い効率性とセキュリティを備え、さまざまな高速インターコネクトと周辺機能を3W未満の消費電力で実現する。

この他、Freescaleでは、OracleやARMと協業して、「QorIQ LS1」プロセッサをベースとするIoTゲートウェイプラットフォームの開発を進めており、2014年第4四半期にリリースする予定。同プラットフォームは、標準化されたセキュアでオープンなインフラストラクチャを基盤としており、各種IoTサービスの提供と管理をサポートする。

なお、「QorIQ LS1」ファミリの参考価格は、1万個購入時で12ドル。現在、特定顧客向けにアルファサンプルを出荷中。量産開始は2014年第3四半期を予定している。