米国航空宇宙局(NASA)は6月11日(米国時間)、6月10日・11日と2日間に観測されたXクラスの太陽フレアの写真を公開した。写真は、NASAの観測衛星「Solar Dynamics Observatory」によって撮影された。
太陽フレアとは、太陽で発生している巨大な爆発現象で、X線やガンマ線を発生させる。有害な放射線は地球の大気圏を通過できないため、人間に影響を及ぼすことはないが、GPSなどの通信に障害を及ぼす可能性はあるという。
1回目のフレアは6月10日午前7時42分にピークに達し、「X2.2」に分類されている。2回目のフレアは6月10日午前8時52分にピークに達し、「X1.5」に分類されている。3回目のフレアは6月11日5時6分にピークに達し、「X1.0」に分類されている。
NASAは、フレアを上から「X」「M」「C」「B」「A」と5つの等級で規模を分類している。
3つのフレアの発生場所はいずれも、最近、観測が可能になった太陽の左側となっている。