浪越エレクトロニクスと神戸市立工業高等専門学校(神戸高専)は、高効率化を図ることで従来エンジン以上の低燃費が期待できる次世代エンジンの開発を開始したと発表した。

同エンジンは摩擦箇所を減らし、転がり軸受を使用。また、回転の静的バランスと動的バランスの整合をとることで、振動を改善するほか、水平配置の4個のピストンを一体化し、膨張力をほかの3個のピストンに直接伝達することで、ロスを低減している。

最初は発電用エンジンとしての可能性を探り、強度的な問題が解決できれば自動車への適用も期待でき、1500ccのエンジンを搭載した場合、ハイブリッド車(HEV)並みとなる33km/L以上の燃費達成が期待できるとする。すでに50ccエンジンでの動作確認を行っており、次の段階としてアイドリングを含む空転時の燃費を従来の2分の1以下にするべく、その確認に向けた試作機を2014年度中に完成させる予定だという。

浪越エレクトロインクスと神戸高専が開発をしている高効率エンジン