リンクは5月28日、高負荷サイトやスマホアプリ、ゲーム事業者向けのサーバサービスとして展開している専用サーバパッケージ「アプリプラットフォーム」の後継サービスとして、「ベアメタル型アプリプラットフォーム」の提供を開始した。

アプリプラットフォームは、NAND型フラッシュメモリ「ioDrive2」を搭載したサーバと回線・その他機器をパッケージにし、初期費用0円で利用できるホスティングサービス。

その後継サービスであるベアメタル型アプリプラットフォームは、OSをインストールして物理サーバとして利用、あるいはハイパーバイザーをインストールし仮想サーバのホストとして構築するなど、用途に応じて使い分けることができる。

物理サーバをコントロールパネルからプロビジョニングできるだけでなく、サーバコピーやスナップショットといったクラウドとしての機能も利用可能である。

コントロールパネルでさまざまな操作が可能

オーバーヘッドやネットワーク性能・I/Oの低下といった仮想化の問題点も解決されるため、物理サーバのパフォーマンスを維持しながら、クラウドの利便性を享受できるようになる。

クラウドは、スケールアウトして手軽にサーバの数を増やせる一方で、サービスの規模が大きくなればなるほど仮想サーバの数が増え、思いのほかコストがかかってしまったり、管理の手間が増えてしまうといった問題がある。

また、物理サーバを複数のユーザーで共有するため、契約したリソースに対するパフォーマンスが期待通りに出ないという問題も抱えることになる。

リンクによれば、ベアメタル型アプリプラットフォームは、「クラウドの使い勝手を、そのまま物理サーバでも実現できるなら物理サーバでの運用を望む」というニーズへ応えたソリューションである。初期費用をかけず手軽かつスピーディに運用を開始でき、かつ仮想化環境に比べてサーバ台数を抑えることができる。