スペクトラテックは、光検出器に超高感度 APD(アバランシェ・フォトダイオード)を採用した小型のファイバーレスによる全頭測定型 functional NIRS(fNIRS)装置の開発に成功した。
同社は本技術を Spectratech OEG-APDシリーズとして製品化する。本シリーズは新しい設計思想に基づくセンサー部のパレット・モジュール構造を採用。新パレット・モジュールは頭部領域を分割適合するように設計され、前頭部、側頭部、頭頂部、後頭部から全頭部に至るまで拡張的な測定に対応可能。第一弾として脳血流測定点を最少17CHから、37CH、54CHまで拡張性を持たせた Spectratech OEG-17APD の受注を5月から開始する。
近赤外光を用いて脳血流変化を計測する fNIRS 技術は、脳の活動状態を可視化できるため多くの脳研究に活用されている。先月には「光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」が保険適用となり、基礎的な脳科学の世界が臨床現場でも認知されるに至っていた。
(左)側頭部に装着した例 (右)頭頂部に装着した例 |