Maxim Integratedは4月22日(現地時間)、20ビット 1.6Mspsの逐次比較型レジスタ(SAR)A/Dコンバータ(ADC)「MAX11905」を発表した。
通常、高精度なデータ変換が必要の場合、ΔΣADCを採用する。しかし、高精度と広いダイナミックレンジを実現するには、ΔΣADCは最低100mWの消費電力が必要となる。これに対し、同製品は消費電力が9mWと、91%削減できるのに加え、20ビットの超高精度と1.6Mspsの高速サンプリングレートを備える。そして、リファレンスバッファを内蔵しており、コストと市場投入期間を削減できる他、競合製品に比べて面積を最大で50%削減できる。
また、98.3dBのSN比、-123dBのTHDを達成している。動作温度範囲は-40℃~+85℃。これらにより、プロセス制御、自動試験装置(ATE)、医療用計測、およびバッテリ駆動機器を含む、多種多様なアプリケーションに最適であると説明している。
なお、パッケージは4mm角の20ピンTQFNP。価格は1000個以上購入時で33.95ドルから。