日本郵便が運営する商業施設「KITTE(キッテ)」の開業1周年を記念して、チームラボの新作デジタルアート「時に咲く花」が常設展示される。常設展示の開始は3月21日から。展示時間は施設の営業時間に準ずる。展示場所は館内1F アトリウム 大型モニター。

「時に咲く花」

このたび常設展示が開始されるのは、新作の「時に咲く花」となる。展示場所となるKITTEは、旧東京中央郵便局の局舎の一部を保存および再生した箇所、そして新築部分から構成される「JPタワー」内の商業施設。同作品ではそうした背景を踏まえ、歴史と空間を継承した場で、過去、現在、未来へと、人々とつながり続ける思いを込めて、人々の時とともに咲き続ける花の作品を制作した。

また、同作品はプログラムによってリアルタイムに絵を描き、1時間かけて画面内に咲く花の量がだんだんと増えていき、毎時0分に花が一斉に散って花吹雪となる演出が行われる。作品の世界は現実世界の日の出・日の入りと連動し、季節に合わせて、咲く花々も移り変わっていく。ちなみに、花と共に描かれている木は、はがきの語源になったともいわれる「タラヨウの木」をモチーフにしているということだ。

「まほろば」

「道端で踊る人々」

そのほか、開業記念日から3日間限定の展覧会「~伝統と革新~デジタルアート作品展by teamLab」が開催される。同展の会期は3月21日~23日、開館時間は11:00~21:00。入場無料。展示作品は、平城京が作られていく様子を描く新作デジタルワーク「まほろば」、暗闇の道の両側でさまざまな人々が歌い踊る新作インタラクティブデジタルインスタレーション「道端で踊る人々」、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」をモチーフとした「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」など。