日産自動車は3月3日(スイス時間)、同社の電気自動車(EV)としては2台目、商用車としては初めてとなるコンパクトバンEV「e-NV200」の量産をスペインのバルセロナ工場にて行うことを決定したと発表した。

e-NV200は、「日産リーフ」と「NV200」の最適要素を組み合わせて開発されたEV。「日産リーフ」のコンポーネントをベースとした100%電動のドライブトレインを採用しつつ、「NV200」が誇るクラストップレベルの積載能力と組み合わせることで、排出ガスや騒音を抑えながら、人やモノを快適に運ぶ、実用的で汎用性の高い電気商用車を実現したとのことで、荷室スペースは4.2m3で、標準的なユーロパレットを2台乗せることを可能としたほか、両側スライドドアとリアのワイドオープンドアにより、荷物の積み下ろしを楽に行うことが可能となっている。

また、バッテリーは家庭用電源(16A/単相/3.3kW)から充電することができるほか、32A/6.6kWの電源を利用した場合では、充電時間を4時間に短縮することができる。さらにチャデモ専用の50kW直流急速充電器を利用した場合、30分で80%の充電が可能だ。

航続距離は170km(欧州NEDCモード)で、同クラスのバンを利用しているビジネスユーザーの49%が一日に平均して走行する距離100kmよりも長いものとなっている。

なおe-NV200は、2014年5月より欧州市場で販売が開始される計画で、「バン」、5人乗りの「コンビ」、そして乗用の「エヴァリア」が投入されるという。

日産自動車の商用EV「e-NV200」