Intelは2月18日(米国時間)、ビッグデータ処理やミッションクリティカル分野でのリアルタイム処理などに対応するIvyBridge世代のアーキテクチャを採用したサーバプロセッサ「Xeon E7 v2ファミリ(開発コード名:IvyBridge-EX)」を発表した。

同ファミリは、2ソケットサポートの「Xeon E7-2800 v2シリーズ」、4ソケットサポートの「Xeon E7-4800 v2シリーズ」、8ソケットサポートの「Xeon E7-8800 v2シリーズ」の3シリーズをラインアップ。いずれも22nmプロセスを採用し、最大43億トランジスタを集積し、コア数は最大15コアとなっているほか、キャッシュサイズは従来世代比25%増となる最大37.5MBに増強されており、データプロセッシング性能は従来世代品比で2倍に向上できるほか、1ソケットあたり最大1.5TBのメモリまで対応可能(1ソケットあたり最大24本のDIMM。最大DDR3-1600をサポート)となっている。

Xeon E7 v2シリーズの概要

また、PCI Express Gen3.0をサポート。1ソケットあたり32レーンまで対応しているほか、QPIも1ソケットあたり8.0GT/sまで向上しており、前世代製品比で4ソケット時のIO帯域幅は約4倍向上したとする。

さらに、「Intel Run Sureテクノロジー」によるメモリRAS機能およびシステムRAS機能を提供。これにより、データの整合性を担保し、ダウンタイムの削減を実現できるようになるほか、プロセッサレベルで、致命的なエラーを診断して、ファームウェアもしくはソフトウェアレベルから回復させることが可能となった。加えて、MCAリカバリー・エグゼキューション・パスにより、L1キャッシュに対するエラーに対応したほか、エンハンストMCA Gen1によりOSに対するエラーリポート前にBIOSレベルでの解析を行うことで、より深い解析を行うことが可能となったという。このほか、MCA I/Oにより主にPCIeの未訂正のI/Oエラーに関する情報をOSに提供して、適切な処理を行うことが可能となったほか、PCIeライブエラー・リカバリ(LER)により、PCIeのエラーを分離させ、内部のキャッシュなどへの書き込みを封じることなども可能となったとのことで、これらの技術を用いることで99.999%の高可用性を実現したとする。

「Intel Run Sureテクノロジー」などによるRAS機能の拡充によりミッションクリティカル分野での使用に耐えうる可用性を実現したとする

なお、製品ラインアップは、8ソケット品が8製品。4ソケット品が8製品、2ソケット品が4製品の合計20製品となっている。

Xeon E7 v2ファミリ製品のパッケージ(表)。ちなみにダイサイズは25.43mm×21.29mmだという

Xeon E7 v2ファミリ製品のパッケージ(裏)

Xeon E7-8800/4800/2800 v2製品ファミリーのラインアップ