2月4日に10周年を迎えた米Facebook。1月31日に同社が米証券取引所委員会(SEC)に提出したフォーム10-K(年次報告書)によると、月間アクティブユーザーは12億3000万人。世界の人口の6分の1を占める数だが、そのうちの最大11%は"フェイク"アカウントと見積もっている。

ハーバード大学の学生向けサービスとしてスタートしたFacebookだが、最新のフォーム10-Kによると月間アクティブユーザーは12億3000万人に達した。モバイルからアクセスする月間アクティブユーザーは9億4500万人。ユーザーの4分の3がモバイルから利用していることになる。デイリーでFacebookにアクセスするユーザーは7億5700万人おり、このうち5億5600万人がモバイルからとなる。

一方で、Facebookは1人のユーザーが重複してアカウントを持っているケースが月間アクティブユーザーの4.3%~7.9%を占めると予想している。また、企業や組織、あるいはペットなど人間以外に対してアカウントを作成しているケースが0.8%~2.1%。Facebookの利用規約に違反する形でアカウントを作成している望ましくないアカウントが0.4%~1.2%を占めると見積もっている。

これら3つのケースに当てはまるフェイクアカウントは、12億3000万人の月間アクティブユーザーのうち最低で5.5%、最大で11.2%を占める計算になる。人数に換算すると6765万人~1億3776万人となる。

報告書ではこのほか、「Facebookのミッションは世界をもっとオープンでコネクトされたものにする」とし「まだそのミッションを追求する初期段階にある」としている。ユーザー、開発者、マーケッターに提供する価値を高めるとし、グローバルコミュニティの拡大、エンゲージを強化するソーシャル製品の開発、ユーザー体験の強化、広告製品の改善、モバイル開発、開発者によるモバイル/Webアプリ開発の支援、拡張性のあるインフラの構築などを戦略に挙げている。

なお1月後半には、伝染病の推移になぞらえるとFacebookのユーザーが2017年には80%減少するとの研究をプリンストン大学が発表し話題となった。Facebookはその後この調査に反論している。