日本電気硝子は1月24日、中国における液晶テレビなどに向けた薄型パネルディスプレイ(FPD)用板ガラスの製造・販売を手掛ける新会社「電気硝子(厦門)」を設立したことを発表した。

新会社は、中国で需要が増加している大型FPD用パネル製造に対応することを目的にしたもので、ガラス溶融および成形工程を有する。

すでに同社は上海と2015年春ごろに生産開始を予定している広州の2つのFPD用板ガラスの加工拠点を展開しているが、新会社はFPD用板ガラスの溶融・成形拠点として位置づけられており、これにより中国国内において溶融からの一貫生産体制が築け、需要動向に的確に対応できるようになるという。

なお新会社で成形した原板は、主に中国国内の加工拠点で加工した後、販売される予定で、加工後の製品売り上げは、2017年度で約400億円を見込むとしている。

新会社の概要は以下のとおり。

  • 社名:電気硝子(厦門)有限公司
  • 所在地:中国福建省厦門市
  • 代表者:総経理 谷波正巳
  • 事業内容:FPD用板ガラスの製造、販売
  • 登録資本:約250億円
  • 設立時期:2014年上半期(予定)
  • 設備投資:第1期および第2期合計で約700億円
  • 操業開始時期:第1期が2015年後半(予定)、第2期が2016年後半(予定)