インコースとアウトコースの走行タイムベスト5

それでは、インとアウト別のゴールまでの走行タイム、ボーナスタイムを加えたリザルトタイムのそれぞれのベスト5を紹介しよう。チーム名、所属、タイムだ(これらは会場で各競技の終了後に表示される結果を記者が集計したものであり、ETロボコン本部実行委員会の公式発表ではない)。

また、地区別の参加台数は、北から北海道が1、東北が2、北関東が1、東京が9、南関東が2、東海が3、北陸が1、関西が2、中四国が1、九州が3、沖縄が2だ。参加資格別は企業が19、大学が6、高校が2となっている。以下のリストは、タイム、チーム名で、カッコ内は所属名、地区だ。

走行タイム

インコース

  • 1位:24.0秒 じぇっとあーる S2
  • 2位:29.4秒 AC.Sonic13 S2
  • 3位:30.0秒 Joker艮 S2
  • 4位:33.2秒 Project VDM(SCSK/東京)S2(画像18)
  • 5位:33.6秒 ARASHI50 S2(画像19)
  • (※S2は第2ゲートをショートカット)

アウトコース

  • 1位:22.3秒 じぇっとあーる S2
  • 2位:26.2秒 AC.Sonic13 S2
  • 3位:26.9秒 Joker艮 S2
  • 4位:32.3秒 ARASHI50 S3
  • 5位:37.8秒 DisplayG(デンソー/東海)(画像20)
  • (※S3は第3ゲートをショートカット)

トータル(イン+アウト)

  • 1位:46.3秒 じぇっとあーる
  • 2位:55.6秒 AC.Sonic13
  • 3位:56.9秒 Joker艮
  • 4位:65.9秒 ARASHI50
  • 5位:73.1秒 teamTAMA-OO-(両備システムズ/中四国)インはS2(画像21)

なお、DisplayG(ディスプレイ・グループ)は、ショートカットをしなかったチームの中では、アウトだけでなく、インも35.6秒の7位で共に最速タイムを出している。

画像18(左):Project VDM。第1走でリモートスタートがうまく働かなかったようで、スタートで大きく出遅れてしまった。それがなければ、もう少し成績がよかったはず。 画像19(右):ARASHI50。シーソーはシングル止まり。ガレージインもできなかったので、ボーナスタイムは合計で-10秒を逃してしまった

画像20(左):ショートカットやレーンチェンジをしない安全性を優先したDisplayG。アウトコース5位、インコース7位は健闘したいえるだろう。 画像21(右):インで6位、アウトで7位の、teamTAMA-OO-(ちーむたまめがね)は、トータルすると両コースそろっての成績のよさで5位にランクイン

リザルトタイム

インコース

  • 1位:-21.0秒 じぇっとあーる P
  • 2位:-15.0秒 Joker艮 P
  • 3位:-14.4秒 DisplayG P
  • 4位:-13.7秒 left hand(日立製作所 ITプラットフォーム事業本部/南関東) P(画像22)
  • 5位:-11.8秒 Project VDM P
  • (※Pはボーナスステージがパーフェクト)

アウトコース

  • 1位:-22.7秒 じぇっとあーる P
  • 2位:-18.1秒 Joker艮 P
  • 3位:-13.8秒 AC.Sonic13
  • 4位:-12.2秒 DisplayG P
  • 5位-6.8:秒 チームc3is2013 P

画像22。left hand。インは好タイムだったが、アウトではコースアウトしてしまった

リザルトタイムの合計、つまり競技部門の順位は後ほど掲載する。そして以下は、リモートスタートの採用率、ゴールの成功率、各難所の成功率など。出走台数は27台である。

リモートスタート採用率

  • イン:26台(96.3%)
  • アウト:26台(96.3%)
  • (※アウトは失格のチームがあるが、リモートスタートを行っていたので、採用と見なした)

ゴール成功率

  • イン:26台(96.3%)
  • アウト:25台(92.6%)

LUG成功率(イン)

  • ダブル:20台(全体で74.1%、ゴールした26台中では76.9%)
  • シングル:4台(全体で14.8%、ゴールした26台中では15.4%)
  • 合計:24台(全体で88.9%、ゴールした26台中では92.3%)

シーソー成功率(アウト)

  • ダブル:15台(全体で55.6%、ゴールした25台中では60%)
  • シングル:4台(全体で14.8%、ゴールした25台中では16%)
  • 合計:19台(全体で70.4%、ゴールした25台中では76%)

ガレージイン成功率(イン)

  • イン:15台(全体で55.6%、LUGに成功した24台中では62.5%)
  • アウト:13台(全体で48.1%、シーソーに成功した19台中では64.4%)

このように、今年は完走(ゴール)率が両コース共90%を超え、平均を取っても95%弱というCS大会らしい結果となった。その一因としては、今年は天井の照明が蛍光灯のみで白熱灯がつけられなかったことがあるが、レベルが高かったのは間違いないことだろう。