2013年11月20日にパシフィコ横浜にて、ETロボコン2013チャンピオンシップ(CS)大会が開催された(画像1)。9月21日・22日に開催された東京地区大会のレポートでお伝えしたように、今年から従来の内容を引き継いだデベロッパー部門に加え、より上のレベルを目指すアーキテクト部門が実施される運びとなり、CS大会での同部門の記念すべき1回目は、13チームにより実施。一方のデベロッパー部門は、アーキテクト部門の関係で参加チーム数が27と少なくなったが、それでも驚異的なタイムが叩き出されるなど、レベルがさらに高くなった形だ。まずはデベロッパーから、次いでアーキテクトの順にその模様をお伝えする。また、今回のマイナビ賞のインタビューはアーキテクト部門の優秀チームに対して行うこととなったので、こちらはまた別記事にてお届けする。

画像1。ETロボコン2013CS大会

ETロボコンは、ソフトウェア・モデリング+ロボット制御を題材としたコンペティションだ。デベロッパーは初級技術者を中級以上に引き上げること、アーキテクトはより上級の創造力やプレゼンテーションなどを重視する内容である。デベロッパー部門がものづくりをターゲットとしているなら、アーキテクト部門はその上の「ことづくり」ができる技術者の育成を目的としているというわけだ。詳しくは、冒頭で述べた東京地区大会のレポートや、2013年2月の記者会見のレポートをご覧いただきたい。

競技内容としては、両部門共にレゴ・マインドストームNXTを使った倒立2輪振子型のロボット(走行体)(画像2)を使って行う。デベロッパーは、競技フィールド(画像3・4)のベーシックステージをゴールまで走ってそのタイムを競う。ゴール後のボーナスステージの難所をクリアすると、走行(完走)タイムがマイナスされてより良いリザルトになるという仕組みだ。

画像2(左):レゴ・マインドストームNXTを使った走行体。モデルは東海地区からやってきた、対戦相手が棄権でいない場合に仮に出走するダミーカー。 画像3(中):デベロッパー用の競技フィールド。 画像4(右):デベロッパー用のコースレイアウト