EMCジャパンは11月1日、Software-Defined Storageプラットフォーム「EMC ViPR(ヴァイパー)」の日本国内での提供を開始したと発表した。ライセンス価格は270万円から(最少対象容量は100TBから)。

「EMC ViPR」

同製品は、EMC製品、非EMC製品を問わず、多様なストレージインフラストラクチャを一元管理するコントロールプレーン「ViPR Controller」と、ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージをデータサービスとして提供するデータプレーン「ViPR Data Services」で構成されるSoftware-Defined Storage(ソフトウェア デファインド ストレージ:ソフトウェアで定義されたストレージ)プラットフォームです。製品の採用により、顧客は既存のストレージインフラと、その中に保存されたデータの両方を製品を通じて運用管理可能。

「EMC ViPR」プラットフォーム

「ViPR」は、「EMC VNX」「EMC VMAX」「EMC VPLEX」「EMC Isilon」「EMC RecoverPoint」をサポートするほか、他社製のストレージにも対応。また、巨大なデータセンターを構築するための基盤を提供し、多数の専門技術者を動員することなくカスタム環境を構築。

さらに、「ViPR Data Services」の一部として提供される「Object Data Services」では、Amazon S3、OpenStack Swift、「EMC Atmos」など、複数の標準準拠データアクセスAPIをサポート。オブジェクトをファイル形式で表示することができ、既存のオブジェクトストレージモデルで遅延を生じさせることなく、通常のファイルへのアクセスとほぼ同様のパフォーマンスを提供する。

「Object Data Services」は、「VNX」「Isilon」などのストレージプラットフォームのみならず、他社製品にも対応できるよう設計されている。

EMCジャパンは、今後、異機種が混在するストレージ環境全体を通じて、既存環境を流用してHadoop分析が実行できる「HDFS Data Service」をはじめ、「ViPR」の一部として提供されるデータサービスのラインアップを拡大していく。