Texas Instruments(TI)は、同社のマイコンプラットフォーム「Tiva Cシリーズ」として、あらたにEthernet MAC+PHYを統合したARM Cortex-M4ベースマイコン「TM4C129x」を発表した。
同製品は、IoT(Internet of Things)向けに同時実行が可能なさまざまなコネクティビティ・オプションを提供するほか、オンチップのデータ保護機能およびLCDコントローラも備えており、基板実装面積の縮小を行いつつ、ホームやビルディング・オートメーション向けゲートウェイ製品、インターネット接続機能を備えたヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)、ネットワーク・センサ向けのゲートウェイ製品、セキュリティ・アクセス・システムやPLCなどのアプリケーションを容易に実現することを可能にすると同社では説明している。
また、256KBのSRAMおよびEEPROMを統合しているほか、512KBから1MBまでのフラッシュメモリオプションも用意されている。また、暗号キーによる暗号化解読のためのハードウェアアクセラレータおよびCRC機能による処理の負荷低減を実現しているほか、複数の改ざん防止機能により、外部イベントのモニタリングおよびデータロギングなどを実現でき、重要なデータの安全性を向上させることが可能となっている。
さらに、同製品には、プログラミング期間を短縮し、差別化された製品の市場投入の迅速化に役立つ50種類以上のサンプル・アプリケーション・コードが付属しているという。
なお、同製品ファミリの1万個受注時の単価(参考価格)は、6.24ドルからとなっているほか、ネットワーク開発キット「DK-TM4C129x」は、199ドル(参考価格)となっている。