テクトロニクス社は10月28日、同社のデジタル・コンテンツ・モニタ・ソリューション「Sentry」のコンポーネントとして、ビデオ・サービス事業者(VSP)が、ABR(Adaptive Bit Rate)ベースのTV EverywhereおよびOTT(Over the Top)サービスの品質を確認することを可能とする「Sentry ABR」を発表した。

同コンポーネントは、ビデオがマルチスクリーン配信のためにセグメントまたはパッケージ後の品質要求に対してVSPが対処できるよう開発されたもので、SentryでビデオとオーディオのQoEエラーのプリフラグメンテーションを捉え、Sentry ABRでQoSのポストフラグメンテーションをモニタすることで、VSPは優れたTV Everywhere体験を提供することが可能になると同社ではコメントしている。

また、Sentry ABRを使用することで、VSPは視聴者がリクエストする前に、TV EverywhereとOTTに対応するすべてのビデオ・アセットについて問題なく、ただちにストリーミング可能であることを確認できるようになる。さらに、高度なパラレルHTTPフラグメント・フェッチ・エンジンをベースに、すべてのビデオ、ビットレート・プロファイル、マニフェスト・ファイルを検証することも可能になるという。

加えて、最大250のトップ・マニフェストをサポートしており、各マニフェストは、プログラムごとに最大12のプロファイルをサポートすることが可能。このマニフェスト・ファイルとフラグメントは、元のサーバやコンテンツ配信ネットワーク(CDN)キャッシング・サーバなど、ネットワーク上の任意の場所からフェッチでき、加入者のコンテンツ・リクエストをシミュレーションすることができると同社では説明している。

テクトロニクスの デジタル・コンテンツ・モニタ・ソリューション「Sentry」のABRコンポーネント「Sentry ABR」