各フロアに魅力的なアイテムが並んでいて、ぶらぶらしながら見ているだけでも楽しい東急ハンズ。今回は、その東急ハンズのロゴにスポットライトを当てます。このロゴにはどのような想いが込められているのでしょうか。株式会社東急ハンズ 経営企画部ブランディング課の大嶋美佳さんにお話を伺いました。
――東急ハンズのロゴはいつから使われているのでしょうか。
1976年(昭和51年)の創業時より使用しております。
――デザインしたのは誰ですか。
1976年に、浜野商品研究所に「シンボルマークのデザイン制作とコーポレートカラーの設定」を委託しました。
東急不動産は1975年(昭和50年)、浜野安宏さん(浜野商品研究所代表)に新事業のイメージアドバイザーとして業務委託を依頼。東急ハンズは、東急不動産との共同研究事業となっておりました。その頃からのお付き合いです。
*……浜野安宏さんはライフスタイルプロデューサーです。
――なるほど。ロゴデザインに変更はあったのでしょうか。
創業前年の1975年の段階では違うロゴだったようです。1975年(昭和50年)4月の「TOKYU HI STORE-イメージ構造」によれば、新事業「SUPER HAND」のシンボルマークも提案され、ロゴタイプ「SUPER HAND」を2段組みにし、左右に四角ばった手をデザインしたものでした。
その翌年、1976年(昭和51年)2月に新事業が「CREATIVE LIFE STORE TOKYU HANDS」と認可され、シンボルマークが再検討されました。この際に、TOKYU HANDSと2段組みで表記し両脇に手のマークを配したロゴとなりました。
――それが現在も使用されているロゴですね。
はい。ただし、2009年に「ヒント・マーケット」というコンセプトを導入するにあたり、片手に「TOKYU HANDS」を組み合わせたロゴも各店舗店頭にて使用しております。
*……東急ハンズでは「私たち東急ハンズは、いわばヒントを売る会社です。」としています。「これを使えばできるな」、「こういう使い方もあるのか」、「これでこんなコトもできるんだ」といった新しい発見・発想=ヒントをお客様に提案し、感じていただくのが、私たちの役割です。――と公式サイトに記載されています。
――両手のロゴと片手のロゴはどのように使い分けているのでしょうか?
東急ハンズという企業を表す場合には「両手のもの」、単店を表すストアアイコンには「片手のもの」という使い分けがされています。
――ロゴマークに込められたデザインの意図を教えてください。
東急ハンズを設立するにあたり、「手の復権」というテーマを掲げました。「手を通じて新たな生活・文化を創造しよう」ということですね。また、物質社会に対して手作りやそのぬくもりを見直そうという意味も込められています。「HANDS」=「手」という思いを込め、両手をロゴに組み込んでいます。
いかがだったでしょうか。東急ハンズのロゴは「手の復権」を表現したものだったのです。印象的で記憶に残るデザインですよね。
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(高橋モータース@dcp)