オムロンは9月26日、ヒトが自然な動作で機器を操作するための新たな画像センシングソフトウェア「ハンドジェスチャー認識V2」を発売した。従来のジェスチャー認識ソフトウェアに比べ、左右角±30°/上下角±20°と、手の角度の対応範囲が広くなり、より自然なハンドジェスチャーを認識できるようになった。また、新たに追加された手の指先の位置を検出する機能により、マウスカーソルのような操作も可能となった。

オムロンは、顔や人から様々な情報を取得する画像センシング技術「OKAO Vision」をコア技術のひとつとして位置付け、1995年以来、技術開発を進めてきた。これまで、顔検出、顔認識、笑顔度推定、視線やまぶた・口の開閉検出、年代・性別推定を可能とする技術開発を行ってきた。

これらの技術は、デジタルカメラやスマートフォンのオートフォーカス機能、プリンタの美肌補正機能、パソコンの画像管理機能などのさまざまな用途に応用されている。

中でもジェスチャー認識は、人の自然なユーザインタフェースとして近年注目されている。テレビの操作を身振りで行ったり、ピースサインで撮影したりするなど、自然な行動で機器を操作することが可能となる。オムロンでは、OKAO Visionで培ってきた技術を応用して、高速かつ省メモリーなジェスチャー認識機能を実現したという。

今後同社では、顔や人を対象とした画像センシング技術をさらに進化させ、行動から何をしようとしているのかなど、人の意図を理解する画像センシング技術を具現化していきたいとしている。

ジェスチャー認識のイメージ