ロームは、「RASMID(ROHM Advanced Smart Micro Device)」シリーズとして、0402(0.4mm×0.2mm)サイズのショットキーバリアダイオード(SBD)をラインアップするとともに、03015(0.3mm×0.15mm)サイズのチップ抵抗器の量産を開始すると発表した。

ダイオードは、一般的にチップの微細化と電気的特性は相反関係にあるが、「RASMID」シリーズは独自のチップデバイス構造と超精密加工技術を採用することで、順方向電圧(VF)をはじめとする主な電気的特性を従来品(0603サイズ:0.6mm×0.3mm)と同等に維持した上で超小型化、超薄型化を実現した。

これにより、0402サイズのSBDは、従来の0603サイズに比べて、82%のサイズダウンに成功。スマートフォンをはじめ、携帯電話、DSCなどの小型・薄型化が求められるあらゆる機器の高機能化、小型化に寄与する。03015サイズの抵抗器は、実装機メーカーと協議により、大量のサンプルによる実装評価においても不良率ゼロを達成した。

なお、0402サイズのSBDはサンプル価格が20円。生産拠点はローム・アポロ(福岡県)で、10月からサンプル出荷を開始し、 2014年1月より月産500万個規模で量産を開始する予定。03015サイズの抵抗器は、ローム・アポロにて10月より月産5000万個で量産を開始する。抵抗器は、0201(0.2mm×0.1mm)サイズも開発を進めているという。

「RASMID」シリーズをシャープペンシルの芯と比較した写真