スナック菓子 カールでおなじみのキャラクターと言えば、帽子をかぶった、愛嬌のある顔の「カールおじさん」ですよね。日本で最も愛されているお菓子のキャラクターとも言えるのではないでしょうか。今回は、このカールおじさんがどのように誕生したのか、株式会社明治 広報部 広報グループの御厨雅子さんにお話を伺いました。
最初はおじさんは脇役だった!?
――カールおじさんといえば、日本では知らない人がいないのではないかと思うくらい有名なキャラクターですが、初めて登場したのはいつですか?
1974年(昭和49年)に放映されたテレビCMで使用したのが初めてです。誕生したのもそのCMです。
――もう40年近く前になるんですね。
そうなりますね。『カール』を子供たちのおやつとして定着させるためのCMでした。そのため、当初は「カール坊や」が主人公だったのですが。
――あれ、そうでしたか? 覚えていない人が多いかもしれませんね(笑)。ということは、おじさんは脇役だったんですね?
そうなんです。カールおじさんは脇役でした。しかし、次第にこの脇役のおじさんが話題になり、主人公として定着しました。
基本的には変わっていないがタッチに変更あり!
――カールおじさんをデザインしたのは誰でしょうか?
CMディレクターの高杉治朗(たかすぎじろう)氏とアニメーターのひこねのりお氏です。
*……高杉治朗さんは有名なCMディレクターです。レナウンの「ワンサカ娘」など有名なCMに携わっています。
*……ひこねのりおさんは、有名なアニメーター、イラストレーターです。「カールおじさん」のほか、サントリーのCMで有名になった「パピプペンギンズ」などを手掛けています。
――カールおじさんに込められたデザインの意図を教えてください。
子供たちにカールをもっと知ってほしい、また親しみを持ってほしいという意図ですね。最初のアイデアでは、カール坊やが主役で、エキストラは動物ばかりでしたが、人間も入れたくなって農民のおじさんを登場させました。
――ところがおじさんの方が話題になってしまったわけですね。でも、カールのCMはどれもかわいらしくて愛嬌がありますよね。
親しみを持っていただけるのはうれしいことです。
――これまでカールおじさんのデザインに変化はあったのでしょうか?
デザイン変更はありませんが、誕生当初と現在では時代とともにイラストのタッチが変わっております。
まさかカールおじさんが脇役だったとは! 驚きですね。
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(高橋モータース@dcp)