日本とそのほかの国ではさまざまな生活様式が異なりますが、外国の人から見ると、日本のどんな部分のデザインに変化を感じるのでしょうか? 今回は、「自分の国にも日本にもあるモノで、「全然デザインが違う」と思ったもの」について、日本に住む外国人20人にその印象を聞いてみました。

Q.自分の国にも日本にもあるモノで、「全然デザインが違う」と思ったものを教えて下さい。

■自宅の便所とお風呂が別々の部屋にあること。(ブラジル/30代後半/男性)
■風呂場。(ドイツ/30代後半/男性)
■トイレです。日本はウォシュレットでお尻を洗いますが、タイではホースで洗います。(タイ/30代後半/女性)

お風呂・トイレ周りが自国とまったく異なる、という意見が複数寄せられました。日本では多くの場合トイレとお風呂が別に作られていますが、欧米の場合同じ部屋の中に収められていることも多いですね。

また、驚きなのがタイの女性のトイレに関する感想。日本では便器にシャワー機能が付けられていますが、タイではホースで洗うとのこと! 水で洗うという点では同じですが、確かに大きな違いがあります。

■携帯電話(ガラパゴス携帯)。ロシアでは軽くて小型のものが人気でした。(ロシア/20代後半/女性)
■携帯電話。(シリア/30代前半/男性)

近年普及してきたスマートフォンは国内外でデザインがあまり変わりませんが、ロシアの女性が話すように、"ガラパゴス携帯"、つまり従来の携帯電話はかなり日本独自の進化を遂げてきた面があります。ワンタッチ開閉機能や高画素数のカメラなど、さまざまな機能が搭載された日本の"ガラケー"は、国外の人からは珍しく見えるようです。

■女性服のスタイル、色合いなど。(アメリカ/30代後半/男性)
■化粧品のパッケージ。日本は可愛さ、韓国は格好よさを大事にする。(韓国/30代後半/女性)

続いて「自分の国と違う」との声があがった分野は「女性のファッション」。女性服のバリエーションや着こなし、色彩感覚などは、日本独特のものがあるようです。

ファッションに関連して、化粧品のパッケージに対するコメントも興味深いですね。韓国ではかっこよさが、日本ではかわいさが大切にされるというのは、日韓のアイドルなどを比べても伝わってくるものがありますね。

■「HEMA」(オランダの代表的な生活雑貨ショップ)のような日用品店に売っている生活用品全般のデザインや、お店のコンセプト。(オランダ/30代前半/男性)
■食器。(チェコ/30代後半/女性)
■お皿、コップなどの入れ物。(イラン/20代前半/女性)
■品物のパッケージ、母国では切り口がなかったり、開けにくい。(ペルー/40代前半/女性)

生活雑貨についても、やはり日本とその他の国ではデザインなどが異なるようです。オランダの「HEMA」はポップなデザインの製品が並ぶ雑貨店で、日本のどちらかというと落ち着いた色の展開とは異なる個性を持っています。

また、日本に住んでいると当たり前と受け取ってしまいがちですが、製品パッケージの開けやすさなど、機能面においてかなり細やかな気遣いや配慮がされていますよね。

■洗濯機(ギリシャ/30代前半/男性)
■庭です。(チュニジア/40代後半/男性)
■日本の家の壁がいろんな柄がありきれい。(マリ/30代前半/男性)
■アニメの描き方。(台湾/40代前半/男性)

やはり生活に密着したところに注目が集まるのか、家にまつわる回答が多かった今回のアンケート。マリの男性の、日本の家の壁という着目点も興味深いですね。そして、最後の「アニメの描き方」という意見も納得のひとこと。近年「クールジャパン」と称されている日本発のコンテンツの重きを占めるアニメもまた、日本独特の特徴を持っているといえそうです。