日本オラクルは7月1日、2014年度の事業戦略発表会を行った。発表会には、日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤隆雄氏が登壇し、同社が2014年度注力していく分野などを説明した。

日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤隆雄氏

遠藤氏は、直近3年間の業績について言及し「連続して増収増益となり、特にエンジニアドシステム、SaaSといった分野がビジネスを牽引した」と業績を振り返った。また「新しいITの流れを作り出す会社」と自負。「第1のプラットフォームであるメインフレームから、第2のプラットフォームであるクライアント・サーバ、そして、第3のプラットフォームであるモバイル・ソーシャル・クラウド。この3つで今のIT環境が出来上がっている」と言及し、「企業と消費者の距離を劇的に短縮するのが第3のプラットフォームである」と強調した。

新しいITの流れについて

同社の2014年度における基本方針については、営業担当の増員といった「Market Coverage強化」、既存製品のみならずクラウドビジネスの本格展開といった「全ての製品で高いシェア」、部門間協業や社内情報基盤の活用といった「Collaboration促進」、顧客との関係強化といった「顧客満足度の向上」という4つの項目をあげた。

2014年度の日本オラクルにおける基本方針

また、先日発表のあったマイクロソフトやセールスフォースとの協業について、遠藤氏は「世界を代表するクラウド事業者であるマイクロソフトとセールスフォースがオラクルのクラウドテクノロジーを標準として採用し、加えて中小企業向けプラットフォームでオラクルテクノロジーを採用した。」とコメント。さらに「ユーザの選択肢が生まれ、マイクロソフトのAzureでもセールスフォースでも、オラクルのプラットフォームを活用することができることはユーザにとって良いこと」と言及。

また、「オラクルのクラウドテクノロジーを標準として選んだことにより、競合他社からリーディングカンパニーであると証明していただいたようなものだ。」とコメントし、「業界の中でも最先端をいっている」と自信をうかがわせた。