米マイクロソフトは6月27日(米国時間)、「Windows Azure Mobile Services」と「Windows Azure Web Sites」を正式リリースしたことを発表した。

このうち、Windows Azure Mobile Servicesは、Windows Azure上で提供するBaaS(Backend as a Service)。ユーザー認証、プッシュ通知など、モバイルアプリやサービスで必要になる機能を提供する。REST APIを備えるほか、Windows Store、Windows Phone、Android、iOS、HTML5に対応したSDKを用意している。

現在は、無償のFree版、月25ドルのStandard版、月199ドルのPremium版の3種類のサービスを提供。Free版は月50万回まで、Standard版は月150万回まで、Premium版は月1500万回までAPI呼び出しが可能。Standard版、Premium版に関しては月99.9%のSLAを保障している。

一方、Windows Azure Web Sitesは、拡張性や管理性に優れたWebサイトの構築に必要な機能を備えるPaaS。ASP.NET、PHP、Node.JS、Pythonなどの言語に対応し、WordPress、Drupalなどのアプリケーションもサポートする。Visual Studioとの親和性が高く、ASP.NET開発者はWebサイトの作成/移設が特に簡単に行えるという。

マイクロソフトでは、正式リリースに合わせて新機能も追加。SSLのサポート、メモリダンプ機能搭載、64ビットサポート、サイト個別のスケールアップ/ダウンに対応、などの強化が行われている。

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