花王グループの花王とカネボウ化粧品は、百貨店と総合スーパー(GMS)の店頭における新しい店頭顧客システムを開発し、5月下旬より順次導入すると発表した。

今回、タッチパネル型の機器を採用し、顧客と一緒に画面を見ながら接客するという、新しいスタイルを確立。また、両社がこれまでに培ってきたノウハウを集積・共有し、より高いレベルでの接客を行うサポートツールとして活用。百貨店・GMSに所属する美容部員(花王ソフィーナ・エスト:ビューティアドバイザー(以下BA)、カネボウ化粧品:ビューティカウンセラー(以下BC))の店頭活動サポートツールとして、全国約1,850店(花王ソフィーナ・エスト約750店、カネボウ化粧品約1,100店)で展開していく。

(左)花王ソフィーナの店頭 (右)カネボウ化粧品の店頭

新システムは、タッチパネル型の機器を採用し、肌測定・解析データなどを顧客と近い距離感で共有できるサポートツールで、肌測定器から得た肌測定・解析データを、システムと即時的に連携させることで、よりスピーディなカウンセリング活動が可能となる。さらに、ここで得られたデータの前回比較や過去からの履歴を顧客と一緒にグラフで確認できる。

また、両社がこれまで培ってきた強みを互いに共有し活用。たとえば、花王の顧客一元化機能のノウハウは、カネボウ化粧品にも導入し、要望のある顧客はほかの店舗でも、自身の購入履歴・肌測定履歴などを確認できる。一方、カネボウ化粧品の、顧客の来店状況を画面で把握し、次のアプローチにつなげる機能や、来店予約機能などのノウハウを花王でも共有していく。

新・店頭顧客システム概要

さらに今回の新・店頭顧客システムからは、会社と店頭の連携がこれまで以上に密になり、BA・BCとのスケジュールや商品の在庫状況、情報の共有化が図りやすくなるなど、業務サポートツールとしての機能も充実させた。