セイコーエプソンは5月9日、1.2V動作の16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17W00」シリーズを開発、量産を開始したことを発表した。

同シリーズは、同社の強みである低リークプロセス、システムパワー効率化アルゴリズム、アナログIP技術を活用することで、1.2V動作を実現し4ビット並の低消費電力を実現した。

また、3V動作における待機時消費電流も0.15μAに抑えているほか、マイコン内部の動作電圧を最適化する降圧型DC/DCコンバータを内蔵することで、32kHz HALT時0.3μA、32kHz RUN時4μAを実現している。

さらに、4~32コモンに対応したLCDドライバ、3オクターブの音程/7種類の音符・休符に対応したサウンドジェネレータ、基板レイアウトの設計自由度を高められるユニバーサル・ポート・マルチプレクサ、GPIOとセグメント端子の機能切り替え、ソフトウェアによる表示コントラスト調整機能、温度/湿度計測用 抵抗-周波数変換型A/D変換器(R/F変換器)、±2.5%(-40~+85℃)の電源電圧検出回路精度、赤外線リモコン出力可能なIRリモートコントローラなどの機能を備えている。

なお、同製品の量産規模は月産50万個を予定しているという。

セイコーエプソンの16ビットフラッシュマイコン「S1C17W00」シリーズ