東京都港区の複合施設「六本木ヒルズ」が4月25日に開業10周年を迎えた。これにあわせて同施設を運営する森ビルは、『LOVE TOKYO』をテーマに、さまざまな記念企画やイベントを展開する。

東京の街をプロジェクションマッピング!!

同社は目玉企画のひとつとして、話題のプロジェクションマッピングが体験できる特設サイト「TOKYO CITY SYMPHONY」を4月23日に公開した。同サイトでは、東京の街並みをかたどった1/1,000スケールの都市模型に、ユーザーがオンライン上で自由にプロジェクションマッピングを行え、オリジナルの映像と音楽のハーモニーを楽しむことができるという。

10周年記念サイト「TOKYO CITY SYMPHONY」。同サイトでは、1:1000の東京の街に3Dプロジェクションマッピングが行える

マッピングのテーマビジュアルには、未来都市をイメージした「FUTURE CITY」、ビルがモンスターや楽器に変身する「ROCK CITY」、和風のパターンが印象的な「EDO CITY」の3つを用意。キーボードのキーにはそれぞれ任意のアクションとサウンドが割り当てられており、キーを叩くだけで"都市を彩る"ことができる。完成した映像はWebサイト上にアーカイブされるほか、FacebookやTwitterでシェアすることも可能とのことだ。

演奏する都市を決めたら(左)、音楽に合わせてキーボードを叩くだけ(右)

使用される模型は、同社が所蔵する日本最大級の都市模型。まるで東京全体がキャンバスになったかのような映像体験が可能だ

同サイトの制作には、有名アーティストのミュージックビデオなどを手掛けるP.I.C.S.、数々の広告賞を受賞したBasculeなど、日本を代表する多数のクリエイティブカンパニーが参加。さらに、カンヌゴールドや文化庁メディア芸術祭グランプリの受賞歴を持ち、新会社SIXを立ち上げたばかりの大八木翼氏がクリエイティブディレクターを務めたといい、日本最高峰のクリエーターらによるコラボレーションにも注目だ。

同サイトの制作を手掛けたクリエイター陣。左から、馬場氏(Bascule)、TAKCOM氏、大八木氏(SIX)、三浦氏(□□□)

巨大なキリンが六本木の街に出現!?

このほか六本木ヒルズ内の各所では、フランスのパフォーマンス集団「カンパニーオフ」によるスペクタル・パフォーマンス「Les Girafes(レ ジラフ)」が上演予定となっている。

同プログラムでは、高さ約8メートルもの巨大なキリンの群れ、美しい歌姫(ディーバ)、サーカス団の団長らが登場し、街全体を舞台に演劇と音楽のパフォーマンスを繰り広げるという。近隣エリアの学校に通う子ども達も参加し、"六本木ヒルズならでは"のプログラムを展開する予定だ。

今回が初来日となるカンパニーオフのスペクタル・パフォーマンス「Les Girafes」。街中を闊歩する巨大なキリンがインパクト大!!
(C)Compagnie Off - Les Girafes

さらに、ロシアを代表するパフォーマンス集団「The theatre Mr Pejo's Wandering Dolls」の初来日も決定。六本木ヒルズアリーナにて、ユニークなキャラクターが登場するステージパフォーマンス「Decadence」を展開するとのことだ。いずれのイベントも無料で観覧できる。開催期間は、「Les Girafes」が4月26日~29日、「Decadence」が4月27日~29日。それぞれ開催場所と時間は日によって異なる。

ロシアのパフォーマンス集団「The theatre Mr Pejo's Wandering Dolls」によるステージショー「Decadence」。不思議な表情のキャラクターが印象的だ
(c) Theatre Pejo's Wandering Dolls

他にも記念企画が盛りだくさん!!

これ以外にも、草間彌生や初音ミクなどの作品が展示される美術展「LOVE展:アートにみる愛のかたち」が森美術館で開催されるほか、六本木ヒルズと森美術館の10周年を記念して制作されたという、ジャン=ミシェル・オトニエル氏による彫刻作品「Kin no Kokoro」の展示、フラワーアーティスト・東信氏がデザインした花の空間「Into the Joy」など、さまざまな記念企画が予定されている。詳細は六本木ヒルズ公式サイトまで。