Mozillaは4月3日 (米国時間)、Samsungと次世代Webブラウザエンジン「Servo」を開発していることを明らかにした。

Mozilla CTOのBrendan Eich氏は公式ブログで「将来の高速、マルチコア、ヘテロジニアスコンピューティング・アーキテクチャに向けて準備を進める必要がある」と述べている。今日に至るまでに積み上げられてきた前提を一度見直し、モダンハードウエアのためのWebブラウザをゼロから構築するのがServoだ。新しいリッチなWeb体験を実現する将来の超並列ハードウエアの性能を存分に引き出し、そしてセキュリティの脆弱性を起こす原因にも対処するようにプラットフォームを設計する。プログラミング言語にはMozillaが開発している「Rust」を採用。同言語は、安全性、メモリ管理、並列性を特徴としている。

Samsungは、Rust向けのARMバックエンドを提供し、Android向けのクロスコンパイル環境を整えた。ARMプロセッサを搭載したAndroid端末向けの実験的なWebブラウザエンジンとしてServoは形になっており、モバイル環境におけるより掘り下げたリサーチがすでに進められている。こうした成果はGithubで公開されている。