Parity Newsが、カリフォルニア工科大学の研究チームが自己回復型のチップを開発したと伝えている (Engineers build Self-healing Chips Capable of Repairing Themselves)。自己回復機能を持った増幅器をチップとして開発したというもので、特定の部位を高出力レーザーで壊しても、1秒以内には再び動作をはじめるというデモンストレーションが実施されたと説明がある。

チップ上にセンサーと、センサーからフィードバックされてくるデータを処理する頭脳部分(ASIC: Application Specific Integrated Circuit)に相当する回路を搭載し、常にチップ上のパーツの状況を監視しながら、問題発生を検出したら、それに対応した動作をするといった仕組みになっている。外部から操作するのではなく、すべてオンチップにまとまっている。

記事および元の論文では自己回復型(Self-Healing)という言葉が使われているが、仕組みとしてはフォールト・トレランス技術の方が近いとみられる。