凸版印刷は、行動喚起型の新しいコミュニケーションを創出するアクティビティサイネージソリューション「ReView(レビュー)」を開発、2013年3月上旬より本格的な販売を開始すると発表した。

「ReView」は、デジタルサイネージを活用したプロモーションを支援するトータルソリューションで、プロモーションの企画からデジタルサイネージの設計・開発、サイネージ向けのコンテンツ制作や配信・運用、効果測定までをワンストップで提供する。

「ReView」では、店頭や店内にキオスク型のサイネージを設置し、そこから流れる音楽をスマートフォンのアプリで認識すると、クーポンの取得やキャンペーンの応募などの特典を得られる「スマートフォン連動による来店促進ソリューション」、対面下における商品紹介のプレゼンテーションで、実商品をテーブル型のサイネージ上に置くと、置かれた実商品の横に詳細情報、機能説明を動画や図で表示する「テーブル型サイネージによる対面販売コミュニケーション」、テーブル型サイネージ(コミュニケーションテーブル)と大型ディスプレイを連携させ表示する「マルチディスプレイ連携によるコミュニケーションソリューション」を提供。

テーブル型デジタルサイネージとマルチディスプレイの連携(左)/デジタルサイネージと連動したスマートフォンへのクーポン配信(右)

また、韓国のデジタルソリューション開発会社との提携により、顧客ニーズにあったハードおよびソフトウエアのカスタマイズも行う。

さらに今回、凸版印刷は同時にデジタルサイネージ事業の強化、拡大とともに同事業における新しいビジネスモデルの開発を目指し、本社・メディア事業推進本部内に全社のデジタルサイネージ事業に関する企画・開発を統合する「サイネージ事業推進チーム」を立ち上げた。

新組織では、凸版印刷が長年培ってきたCRMや店頭プロモーション、コンテンツ制作・配信のノウハウを核として、市場の拡大がみこまれるデジタルサイネージ分野でトータルソリューションを提供するとともに、電子チラシや電子カタログなど同社が持つデジタルコンテンツサービスやデジタル化技術を融合させ、市場ニーズに対応した新しいデジタルサイネージのビジネスモデルの創出を図る。

凸版印刷は今後、デジタルサイネージを活用したプロモーションの導入を検討する企業に向けアクティビティサイネージソリューション「ReView」の提案を進め、2015年に関連受注を含め、300億円の売上を目指す。