NXP Semiconductorsは、主要パートナーと協力して同社のマイコン「LPC812」を搭載し、mbedやLPCXpresso、Arduinoと接続可能な開発ボード「LPC800-MAX」を開発していることを発表した。

LPC800-MAXはLPC800に導入されている独自のフレキシブルスイッチマトリックスによって、ほぼすべてのピンにあらゆる機能を割り当てることができるほか、基板上に新たに搭載されたmbed USBオンボードインタフェースによって、必要に応じてクラウドベースのmbedツールを開発に使用したり、LPCXpresso IDEなどのオフラインツールチェーンを開発やデバッグに使用したりすることもできるという。

主な特長としては、パッケージにTSSOP20を採用したマイコン「LPC812」を搭載しているほか、併せて搭載されている「LPC11U35」により、mbed USBオンボードインタフェースによるオンボードデバッグ機能やUSBドラッグアンドドロッププログラミング、CMSIS-DAPおよびUSBシリアルをサポート。また、基板上部にはArduino互換コネクタ、基板底部には標準のmbedおよびLPCXpressoコネクタを実装している。さらに、LPC-Linkデバッガなしで、基板上のCMSIS-DAPインタフェースを使用して無償のLPCXpresso IDEによるプログラミングやデバッギングもサポートされる予定だという。

なお、「LPC800」シリーズのパッケージはSO20、TSSOP20、TSSOP16、DIP8。「LPC810」の価格は1万ユニット発注時で0.29ユーロ。一方のLPC800-MAXの価格は16ユーロで、4月より提供開始の予定だという。