電気自動車普及協議会(APEV)は1月15日、国土交通省(国交省)が定める超小型モビリティ規格に適合した電気自動車(EV)の上屋のデザイン案を募集する「EV超小型モビリテデザインコンテスト」を開催することを発表した。

同コンテストは、超小型モビリティの実用化に向けた活動の活性化に向け、社会に対して超小型モビリティの訴求を進めるとともに、ものづくりの楽しさとワクワク感を次世代を担う学生に体験してもらいたいという趣旨の元に開催されるもの。

募集対象は日本および海外の学校の学生(18歳以上)で、2名以上のチームが前提条件。すでに国内からは東京大学、首都大学東京、大阪府立大学、立命館大学などが参加を予定しているほか、海外からも米スタンフォード大学、米ハワイ大学、独アーヘン工科大学、英ケンブリッジ大学、ニュージーランドのオークランド大学、そして中国の上海同済大学などが参加を予定しているという。 審査方法は、1次審査が、実際の使用シーンを含めた車両コンセプトと2次元のスケッチ(手書きも可)で、これを通過したチームは2次審査として、Dassault Systemsより提供される3次元デザインソフト「ナチュラルスケッチ」および「CATIA V6」を用いて3次元デザインを行うこととなる。優秀作品として選ばれたチームには、著名デザイナーとの交流やハワイなどで開催される環境エネルギー関連の展示会への招待や発表の場の提供、海外EV企業や団体との交流などの機会が与えられる予定とするほか、実車化の可能性もあるという。

審査委員は建築家で東京大学名誉教授の安藤忠雄氏、工業デザイナーの奥山清行氏、東京大学大学院 情報学環・学際情報学府の河口藤一郎 教授、元カースタイリング編集長の藤本彰氏、APEVの代表幹事である田嶋伸博氏などが予定されている。

コンテストの具体的なスケジュールの予定は以下の通り。

  • 参加チーム募集締め切り/1次募集開始:2013年2月15日
  • 1次募集締め切り:2013年3月29日
  • 1次審査/2次募集開始:2013年4月15日
  • 2次募集締め切り:2013年6月28日
  • 2次審査:2013年7月31日
  • 表彰式:2013年9月9日

なお、主催者であるAPEVでは、参加メリットとして、学生のコンセプトやデザイン提案力の養成、キャリア形成と社会に対するアピール、デジタルツールの活用スキル養成、そして将来的にはデザインの商品化可能性などがあることを挙げている。

超小型モビリティの概要