NVIDIAは11月12日(米国時間)、11月10日より開催されているSC12において、GPUアクセラレータ「NVIDIA Tesla K20ファミリ」のフラッグシップモデル「Tesla K20X」を発表した。

同製品は、同社のKeplerアーキテクチャを採用しており、同日発表されたスパコン性能ランキング「TOP500」の1位を獲得した米オークリッジ国立研究所(ORNL)の「Titan」に18688個搭載されており、17.590PFLops(LINPACKベンチマーク)の演算性能のうち90%の性能を提供したという。また、1Wあたりの性能は2142.77MFlopsを達成したという。

K20XはIntel Xeon E5-2687W(2ソケット)と組み合わせた場合のピークパフォーマンスが単精度浮動小数点で3.95TFlops、倍精度浮動小数点でも1.31TFlopsとなっている。また、同ファミリでは、単精度浮動小数点で3.52TFlops、倍精度浮動小数点で1.17TFlopsのピーク性能を持つ「Tesla K20」も提供されている。

なお、Tesla K20ファミリのGPUアクセラレータはいずれもすでに出荷中となっており、Appro、ASUS、Cray、Eurotech、Fujitsu、HP、IBM、Quanta Computer、SGI、Supermicro、T-Platforms、TyanなどのサーバベンダおよびNVIDIA代理店より入手可能となっている。

Tesla K20Xの外観

米オークリッジ国立研究所(ORNL)の「Titan」の外観(出所:ORNLのWebサイト)