イーソルは10月24日、ITRONやT-Kernelを使ったシステムにIEEE802.11a/b/g/n無線LAN機能を低コスト・短期間で追加できる製品・サービスを提供するため、Texas Instruments(TI)および村田製作所と協業すると発表した。

この協業にともない今回、TIの無線LANチップ「WL1273L」が搭載された村田製作所の無線LANモジュールと、無線LANドライバやTCP/IPプロトコルスタック、サプリカントを含むイーソルのT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」をパッケージ化した「eSOL無線LAN評価キット」が開発された。

同製品は、評価に必要な一連のハードウェアとソフトウェアが統合済みのため、購入後、即座に評価に取り掛かることができるのが特長。また、ITRONの次世代リアルタイムOSとして開発されたT-Kernelは、ITRONと互換性を有しているため、今後無線LANを経由したクラウドとの接続が見込まれる、M2M機器、HEMS機器、情報家電、FA機器などのITRONベースのシステムの置き換えを容易に行うことが可能なるという。

また、評価キットの使用時および製品開発時は、ソフトウェアのサポートをイーソルより、無線LANモジュールのサポートをTIの協力を得ながら、村田製作所の販売子会社のムラタエレクトロニクスより提供する。実際の開発段階では、評価キットに含まれる、無線LANモジュールとソフトウェアに加え、イーソルのプロフェッショナルサービスも合わせて提供されるため、eCROSを構成するリアルタイムOS「eT-Kernel」以外のOSを使用している場合やハードウェア環境が異なる場合のドライバ開発、ソフトウェアの機能拡張やカスタマイズの受託開発など、様々なニーズに柔軟に対応することも可能となっている。

なお、「eSOL無線LAN評価キット」は、別売りのTIの評価ボード「AM3358」と組み合わせて動作する仕様で、価格は19万8000円の予定。2013年第1四半期より発売するという。

図1 「eSOL無線LAN評価キット」の構成