JX日鉱日石エネルギー(以下、JXエネルギー)と三洋化成工業、タイのSCGケミカルの3社は10月18日、ENB製造装置新設の事業化検討に関する契約を締結し、共同でFS(事業化可能性調査)を開始したと発表した。
ENBは、自動車の窓枠やラジエーターホースなどに使用される合成ゴム(EPDM)の製造に用いられる成分で、中国などの新興国を中心とした自動車生産増に伴い、需要拡大が見込まれる。
JXエネと三洋化成工業は、既に日本(茨城県)と米国(テキサス州)でENBの合弁事業を展開しており、日米合計で年産6万トンの生産能力を有している。
SCGケミカルは、サイアムセメントグループの石油化学事業会社であり、JXエネではSCGケミカルとの連携により、タイに新設するENB製造装置へ安定的に原料を供給できるとしている。
新設するENB製造装置の建設予定地はタイ国ラヨン県、生産能力は年産2万トン、運転開始は2016年、事業形態は3社出資による合弁会社設立となっている。