Texas Instruments(TI)は、3G/4G LTE対応のスマートフォンやタブレット端末、データカードなどのRFパワーアンプ向けに1A出力の昇降圧型コンバータ「LM3269」を発表した。

国内で本格的な普及が始まった4G携帯電話では、アプリケーションのリアルタイムでオン/オフ動作することなどが原因で、データ基地局に伝送する際に、より厳しい要件への対応が求められている。例えば、電圧が低下した際には、LTE動作をサポートするため、パワーアンプの出力レベルを上げる必要がある。

同製品は、3Gと4G LTEの電源要件に対応、バッテリー電圧の低下時にも、すべてのRF出力電力範囲をサポートする他、バッテリー動作時間の延長においては、入力電圧3.7V、出力電圧3.3V、出力電流300mA時で最大95%の電力変換効率を実現した。この他、バッテリー消費電流を半減、パワー・アンプの温度を30℃低減も達成している。

なお、パッケージは2mm×2.5mm×0.6mmサイズの鉛フリーの12バンプmicroSMD。価格は1000個受注時で1.20ドルとなっている。

TIの携帯機器用RFパワーアンプ向け昇降圧型コンバータ「LM3269」