大和ハウス工業は9月21日、セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」のギネス世界記録認定10周年を記念して、「さくら」と「チャコールグレー」の特別色の「パロ」(画像)を期間限定(2012年9月20日~12月25日)かつ、数量200体限定で発売を開始したことを発表した。

通常色は左側手前のホワイトおよび奥のゴールド。そして、今回期間限定で200体限定で、さくらとチャコールグレーが用意された

ギネス世界記録に「Most Therapeutic Robot(世界で最もセラピー効果のあるロボット)」として認定されたパロは、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした、人との共存を目的として開発されたロボットだ。

産業技術総合研究所の柴田崇徳主任研究員が開発し、2005年3月から株式会社知能システムにライセンス供与されて販売を開始。大和ハウス工業では2010年11月より販売を開始した。

パロは、人と動物との触れ合いにより効果が期待できるアニマルセラピー効果(心理的効果:元気付け・ストレスの軽減、社会的効果:コミュニケーションの活性化など)が期待できるロボットとして、現在、世界30ヵ国以上の高齢者施設や病院などで約2200体(国内約1800体、海外約400体)が導入されている。

2009年には、FDA(アメリカ食品医療薬品局)により、医療機器としての承認も得ており、また2012年にはドイツのニーダー・ザクセン州において、在宅の認知症高齢者に対するパロによる訪問セラピーの費用が、健康保険(日本の介護保険)の適用対象となっている。

1年保証で35万円、3年保証で42万円で販売中だ。