Maxim Integrated Productsは日、従来の1チャネル製品比で、1.5倍のチップ面積で4倍のデータスループットを実現した40Gトランスミッタチップセット「QSFP+(Quad Small Form-Factor Pluggable Plus)」を発表した。

データセンターおよびデータ通信ネットワークでは、電力使用量が限界に達しようとしており、低消費電力化を進めつつ、データ密度を増大させることに迫られている。QSFP+トランスミッタチップセットは、同社のDC結合レーザドライバ「MAX3948」と光マイクロコントローラ「DS4830」で構成され、両方の課題に対応させたもの。QSFP+モジュールは、1チャネルのSFP+ソリューションより1.5倍のサイズで4倍のデータスループットを実現している。また、4×10Gbps QSFP+モジュールが1つのSFP+モジュールよりもチャネル当たりの消費電力が低く、システム寿命の延長、運用経費の削減、および貴重なエネルギー資源の節約といった低電力ソリューションのメリットを享受できるという。

DC結合レーザドライバ「MAX3948」は、消費電力が2W以下の4つの送信チャネルにより、消費電力が3.5W以下のQSFP+モジュールを実現。また、DC結合レーザインタフェースにより、消費電力だけでなく、外付け部品点数も削減する。

光マイクロコントローラ「DS4830」は、チップ内蔵の13ビットA/Dコンバータ(ADC)と専用ラウンドロビンにより、16ビットMPUコアの負荷低減およびクロック速度の抑制が可能で、競合製品と比較して75~100mWの電力削減を実現。シングルサイクル積和演算器(MAC)によりフィルタ計算が高速化され、4つの平均電力制御(APC)ループを容易に維持できるという。

なお、パッケージは「MAX3948」が3mm角の16ピンTQFN、「DS4830」が5mm角の40ピンTQFN。動作温度範囲は-40~+95℃。価格は1000個購入時で「MAX3948」が約5ドルから、「DS4830」が約2.85ドルから。